2011年も明けてしまいましたが、どうしてもやりたくなったので勢いで(ry
去年の暮れに「ボカロアルバム10選」を公開したのでここではボカロ以外のアルバムから選びました。
2011年リリースで、およそ「アルバム」と呼べるものであれば、すべて対象です。

それではいってみよー!!

1) bermei.inazawa 「Chords\bermei.inazawa Collection」

……今では心の伴侶ともいえるくらい聴きまくって愛着を抱いた作品ですが、本格的に出会ったのは今年なのです。
勢い余ってニコニコ大百科にこの人の記事を書いてしまったので、作者に関する詳細はそちらに委ねちゃいます。
このショートPV、フルバージョンも是非見てみたいな、と思ったけど、これはこれでショートだからこそ勢いを保ててるのかな、とも思ったり、思わなかったり。

 → アルバム公式サイトはこちら。



2) pulot 「ハルシオン」

……2010年冬コミの作品ですが、大晦日リリースなので11年のアルバム扱いで。
ボーカルアルバムかとおもいきや、そこまでボーカル曲の比重は高くない。
交互に入り組む「歌」と「音」が、とてもメリハリの聴いたアルバムを構成しています。
Tr.2「lie」、Tr.10「落下星」は、作者さんご本人がフルでアップしているので、そちらで掴みくらいは分かるかな?

 → 公式サイト「eruplano」はこちら。

 

3) Go-qualia 「Puella Magi」

……このアルバムのために一年間生きてきた、と言っても過言ではないくらい楽しみにしていました。
そして、その期待をも遥かに超える出来栄えを持って、目の前に現れてくれやがりました。
Go-qualiaさん初のCDアルバム。world's end girlfriendの主宰する「Virgin Babylon Records」からリリースされました。
Puella Magi、すなわち「魔法少女」を軸にした、仮想の物語を描いたサントラ風物語音楽。
ネットレーベル「分解系レコーズ」から同日リリースされた「Puella Magi 000」は、
地続きとなるミニアルバムとして魔法少女の世界を補完する役割を持っています。
「000」は配信リリースですが、CDをレーベル公式サイトで購入すると、
特典として「000」の非圧縮音源を収録したCDが付いてくるのでオススメです。
2作品、併せて聴いてみてください。

 → レーベル公式サイトはこちらです。

 

4) オムニバス「NieR Tribute Album -echo- 」

……音楽が高評価を受けるゲーム「ニーア・ゲシュタルト&レプリカント」のトリビュート・アルバムです。
エレクトロニカ系統のミュージシャンが集まっていて、それぞれの個性がカンブリア爆発を起こすほど鮮烈な勢いがあります。
それでも、アルバム全体のイメージが散漫にならないあたり、やはり原曲の世界観がしっかりしているのでしょう。
特に好きな曲は、Tr.3「流砂ノ宮殿(millstones)」、Tr.4「エミール/犠牲(Ametsub)」、Tr.5「Suite Of Nier (Restructuring - 夏ノ雪, 最終兵器, Ashes of Dreams)(Go-qualia)」、Tr.9「愚カシイ機械(KanouKaoru)」、Tr.12「夏ノ雪~全テヲ破壊スル黒キ巨人(world's end girlfriend)」。

 → 公式サイトで全曲の試聴ができます。

5) 空色絵本 「幾星霜」

……3人組バンドの最新アルバムです。
バンドという形を採っているけど活動フィールドは同人音楽、という風変わりなユニットでもあります。
一曲目から炸裂する幽玄な響きは、あたかもバンドの形でオーケストラをやっちまおうぜ、とでも言いたげな
破天荒かつきわめてストイックな姿勢を感じ取ることが出来ます。

 → 公式サイトで全曲の試聴ができます。

6) 梶浦由記 「the Garden of sinners-劇場版「空の境界」音楽集-」

……DVD初回版でしか入手出来なかった、劇場版「空の境界」のサウンドトラックです。
単体リリースにあたり、全楽曲を再構成、2枚組136分の壮大な音楽アルバムに仕上げたのがこの作品。
一章分の劇伴音楽が1トラックに収まっているなど、章ごとに音楽が組曲のように構成されていて、
梶浦さんがこれまで世に送り出したCDアルバムでも、際立って作家性を強く押し出した(つまり梶浦ファン大歓喜な)ように思えて仕方がありません。

 → Amazon.co.jpで全曲の試聴ができます。

7) 古川本舗 「Alice in wonderword」

……ボカロ界隈にポストロックを広めた「古川本舗」の初メジャーリリース。
曲ごとに異なる歌い手を迎えているため、とても豊かなバリエーションを持つアルバムになっています。
ニコ動の歌い手だけでなく「カヒミ・カリィ」「野宮真貴(ピチカート・ファイヴ)」など、超一流の歴戦のボーカリストも迎えています。
マスタリングがTed Jensenなのもこっそりお伝えしておきます。

 → 本人ブログはこちら。

 

8) IMERUAT (浜渦正志) 「Imeruat」

……「サガフロンティア2」「ファイナルファンタジー13」で知られるゲーム音楽家・浜渦正志さんのソロユニット。
オリジナル曲3曲を収録したミニアルバムで、iTunes Storeからダウンロード購入できます。
上記ゲームのサントラで浜渦さんを知ってハマったのですが(一番聴いたのはFF13サントラPlus)、
劇伴でも何でもない、純粋に音楽のためだけにある音楽をリリースされたのって、ひょっとしたらこれが初めてなんじゃないでしょうか。

 → IMERUAT公式サイト

9) COALTAR OF THE DEEPERS 「DEAR FUTURE」

……「まどか☆マギカ」とは全く異なるベクトルで伝説のアニメとなった「輪るピングドラム」。
そのED主題歌を収録したCD。・・・なのですが。
このアルバムの何が凄いかというと、リミックス陣の凄まじさ。
メンツという意味でもそうなのかもしれませんが、不幸にして僕は誰一人として知りませんでした(ゲストボーカルで参加している声優の田村ゆかりさんを除いて)。
しかし、開けてびっくり聴いてびっくり、その炸裂する個性、弾ける音、音、音!!!
原曲はロックなのに、更に別のロックバンドがカバーしちゃうという豪快さ。
原曲のキーとなるフレーズはバッチリ残してるのに、各リミックスごとに異なる聞き所を持っているという。
「リミックスってすげー!!」を通り越して、「リミックスって恐ろしい・・・」と、割と本気で身震いしたものですw
その身震いは、今でも止まりません。

 → Amazon.co.jpで全曲の試聴ができます。

10) Hiroyuki Oda 「Thirty(Remixes)」

……ある時は世界的なトランス・ミュージックの作り手「Hiroyuki Oda」。
ある時はニコニコ動画にて「ミクトランス」を大いに広めた立役者「鼻そうめんP(HSP)」。
そしてある時は、一転してぷにぷにな可愛いイラストを手がけるイラストレーター&アニメーター「かんざきひろ」。
そんな「いくつもの顔を持つ」恐るべきクリエイターが、初のメジャーアルバム「Thirty」をリリースしたのが、2010年9月。
このアルバムはそのリミックス・アルバムとして、多数のミュージシャンが寄ってたかってThirtyの収録曲をRemixしている、というわけです。
このアルバムを通じて知ったミュージシャンも結構多く、今現在の自分のトランスなライブラリを広げてくれたアルバムでもあります。
「いろんな曲を聴きたいけど、探すのがめんどくさい!」という、僕みたいなものぐさにとっては、知ってる人のリミックスアルバムとか、知ってる人が参加しているコンピレーションは、知らないミュージシャンを発掘する格好のアイテムとなるのです。

 → レーベル公式サイトで全曲の試聴ができます。






……

……………以上。

ここからは、「2011年リリースじゃないけど2011年に聴きまくった」アルバムをちょこっとだけ載せていきまーす。
VOCALOIDもVOCALOID以外も全部込み。



大嶋啓之 「睡眠都市」
浜渦正志 「FINAL FANTASY XIII Original SoundTrack -PLUS-」
梶浦由記 「NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK I」「.hack//SIGN ORIGINAL SOUNDTRACK I」
鬱P 「TRAUMATIC」
なぎみそ。SYS 「retimer」
ELECTROCUTICA 「00-Hysteresis」「Reversus」「Crystalloid」
BITPLANE 「EASTERN FAIRY TALE」
蟲とLumpyとミュージックコンクリート 「蟲と東方と青酸ソーダ」
kiichi 「バフォメット」「やしまユニテ」
PROGRESSIVE FOrM 「Forma 3.10」
Go-qualia 「Fantasia For Child In Me」
wk-es 「EXT-ME」 



…… 等々。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!
2012年も素敵な出会いに満ちた一年でありますように。