宣伝記事と同時に公開すると決めた「M3注目の新作」まとめ記事です。
おそらくボカロ中心になると思われます。

・・・その宣伝記事はこちらになります。てへ。



第一展示場 G-04b 雑音部
「まんきつ!」


とてもゆるそうな名前ですが、中身はかなり尖ったノイズ・ポップが勢ぞろい。
曲と絵がタッグを組んだ形を取っていて、それぞれが好きな漫画を
モチーフにしているのですがそのチョイスがまた渋い!
「サイボーグ009」「わたしは真悟」等の(あえてこう言わせていただくけど)漫画の古典から、
「空が灰色だから」「ぎんぎつね」等の新しいもの。
少年漫画少女漫画青年漫画耽美派ギャグパニックホラーまで
なんでもありのカオスがここにあります。
「架空の漫画喫茶に来たつもりで楽しんで欲しい」とのコンセプトに沿った、
漫画好き・音楽好きのための安息の地となることでしょう。

「雑音部」の2作目のコンピアルバムとなります。14曲収録でなんと500円。いやいや安すぎでしょうと。
1作目の「NOiZiUM」も頒布されます。こちらは元素がテーマ。そして旧譜なので100円。いやいや(ry

「雑音部」副部長のtac_さんのブログにいろいろ情報が載っている模様です。




FuzzP 「2(E)lectrics-4(E)lements」

雑音部ブースに委託される新作その1。
ボカロ界隈でも(悲しいことにまだ)珍しい、サイケデリック・ロックの使い手ですが、
今回は1曲で60分の途方も無いアルバムになります。まだセカンドなのにこんなにぶっ飛んでますよ奥さん?!

なので、クロスフェードの代わりに収録曲のShort ver.が投稿されています。
ショートだけど30分。30分だけどあくまでショート。
後半に差し掛かってよっしゃあああああ盛り上がってきたあああああってところで
フェードアウトする鬼畜動画を見せられちゃあフルで聴いてみるしかあるまい!!
これで1000円は安い。





Daisuke Ohnuma 「iMagination」

雑音部ブースに委託される新作その2。
初音ミク等の日本語VOCALOIDが生まれるより前に世に出た「海外VOCALOID」。
日本語VOCALOIDの業界全体からすればあまりに突出した人気から相対的に影が薄くなってるものの、
ソフトウェアとしての性能・魅力は全く劣らない!との意気込みに燃えた同氏の打ち出した企画は、
「各海外VOCALOIDでアルバムを作ること」。

すでにLEONによる「Code:Adam」や、海外VOCALOIDのカタログ的な立ち位置となる「We Are Engloid」を
リリースしており、それに続く今作は「MIRIAM」をフィーチャーした2枚組となります。
Disc 1は、広義のクラブ・ミュージックを中心とした、叙情的な全9曲を収録。
Disc 2は、多くの腕利きリミキサーたちによるRemixを9曲収録。
これだけのボリュームなら、1500円という価格にも納得せざるを得ません。

クロスフェード動画もDisc 1とDisc 2でそれぞれ用意されています。
そして、ボカロCDでは中々お目にかかれない、凝った特設サイトにも着目!!
 → http://dl.dropbox.com/u/7648932/iMagination/index.html

  



第一展示場 H-09a ピピノック
「HIKIKOMORI compilation」


HIKIKOMORI・・・それはあまりに甘美で、同時に心を蝕む響き。
この「引きこもり」をテーマにした、アンビエント中心のコンピレーション・アルバムです。

僕は一時期アンビエントとかドローンに大いにハマって、神保町の某レンタルショップに入り浸ったものですが、
アンビエントって最初はなんか一言で括れそうな、割と同じ雰囲気の曲が集まってそうな印象を持つんですよ。
んで、いろいろ聴いてみるとそんなことは決して無い、と思うようになるんです。
それは特に同人音楽シーンにおいては顕著で、この手のコンピが実に表情豊かに響いてくるんですよねえ。

個人的にもっとも注目している作家は「ばぶちゃん」。
突如SoundCloudに現れ、Twitterのボカロクラスタを騒然とさせた「新生児」。
荒れ狂うノイズを駆使した胸かきむしるアンビエント・ナンバーは、VOCALOIDに進出して一気に人気が爆発。
先日はなんとライブまでこなしていました。ガスマスク+ドラム+VJのあのステージはもう忘れられないでしょう。
VOCALOIDによるアルバム「はじまりのおわり」、いつか紹介記事を書いてみたいものです。

・・・おっと、贔屓が過ぎてしまったようです。7曲入り800円。ちなみにボカロアルバムではなさそうです。





第二展示場 企業ブース U/M/A/A Inc.
「VRUSH UP! #03 –kous Tribute-」


いきなり企業ブースに入りましたが、作品の中身も流通も思いっきり同人準拠なのでご紹介。
まだまだ少ない、ボカロP個人へのトリビュートアルバムです。全8曲でイベント価格1000円。
ジャンル・舞台の異なる作家がひとつところに集まってて、参加メンバーを見てるだけでも楽しくなりますw
「可聴域を拡張せよ!」とのコンセプトを掲げており、こうして「接点がありそうであまりなさそうな界隈」
どうしを繋げる重要な役割を果たしていく、みたいなことを期待しちゃいますね。

試聴の段階で好みだったのは、Tr.03(Remix: 椎名もた)、Tr.08(Remix: lycoriscoris)。

【追記】どこをどう勘違いしたか「8曲入り」が「9曲入り」になっていたので、修正しました。申し訳ないです。
併せて、Tr.04&Tr.09をTr.03&Tr.08に修正しました。





kous 「2PENTAGON」

同ブースへの委託作品。同日名古屋で開催される「VOCALOID PARADISE 7」頒布。
上記のkousさん個人の新作です。こちらは完全に同人作品ですね。

初となるインスト寄りのアルバム。
「寄り」としたのは、他のボーカル曲からのサンプリングだったり、
ソフトシンセのひとつとしてVOCALOID自体は割と頻繁に用いられているためです。
なので、インストアルバムだけどボカロアルバムでもあるのです。
ボーカル曲の残り香を感じさせるインスト曲を集めた、全10曲を収録。
イベント価格は1000円ですが、企業ブース委託にあたりamazon価格(1500円?)になっているそうです。

試聴した限りでは、ポップ基調の四つ打ちだったり、打ち込みロックだったり、アンビエントだったりと
幅広い曲調でした。つまりいつものkousさんですね、わかります。
(※余談ですが、今年4月頒布のアルバム「7th」の紹介記事を先日公開しています。お暇なら是非。)



 

第二展示場 か15ab 関東テクノ保安協会
KNUTH 「REMIXNUTH」


KNUTHことクヌースPの楽曲をリミックスしたコンピレーション・アルバムです。
あの「山月記」(sansuiPとgeppei-taroのユニット)がいる時点でただのテクノアルバムに
ならないことは察していましたが、ここまでバリエーション豊かになるとは!
さらにKNUTHさんによるセルフリミックスも数曲収録されています。
リミックスアルバムにセルフリミが入ってると安心しますよね。やっぱりご本人の音も聴きたくなるから。

14曲収録でイベント価格1000円。



 

第一展示場 B-07a カモメの秋(とろける)
沙野カモメ 「re-construction」
 → M3 info @公式サイト

こちらもリミックスアルバムです。今回はこの手のコンピが個人的に熱い!
こちらはテクノ以外にも、ピアノ曲やポップなニカなど、更によりどりみどりなアルバムになっています。
黒魔さんのリミックスにガツン!と来たので購入を決定。9曲で1000円。

沙野カモメさんの個人アルバム「signal」も同時リリース。

 



第一展示場 H-01b QUADROPHENIA
「slow」  特設サイト

宮沢もよよさんと村上くるるさんによるサークルの新譜。
新譜を出すにつれ、少しずつポップス路線へとシフトしているのが分かりますね。
もよよさんによるTr.5「トゥルリラ」はニコニコ動画でフルバージョンが視聴できますが、
この振り切った感覚は割と好みです。

そしてジャケットイラストと特設サイトがまた美しい。これだけでお腹いっぱいになってしまいます。
・・・いやいや、そこで満足しちゃいけないのは分かってるんですけどねw

全9曲収録、イベント価格1000円。







第一展示場 D-07b Laqshe
Laqshe 「浮遊」
 → 特設サイト

ボーカルのchika、作曲のShin Sheena、イラストの左心房によるユニットの新作シングルです。
1曲目は柔らかめの四つ打ちポップス、2曲目がニカ寄りのゆったりバラードとなってますが、
どこか掴みどころのない音運びがとても心地よいですね。
2曲収録で500円。





Yukari Amakawa + Shohei Nagata 「soundscape ep」 → 特設サイト

サークル「Laqshe」のもうひとつの新譜。自主レーベル「なまけスタジオ」からの第1弾リリース。
現在のソフトシンセではあっという間にアンビエント・ドローンが作れてしまう、という点に着目し、
ハードシンセやフィールドレコーディングのみによる「偶発性」のあるドローンを作った、とのことです。
3曲収録で200円。 「試聴は置きません」と宣言してしまっているのが少し不満ですが、
この値段なら文句はありませんね。



第二展示場 え-32b The Yutorizm
「SKY FLAG」
 → 告知

今回唯一チェックした東方アレンジです。
試聴を聴いた時の感想は「キャラ立ちまくってるな!」。
東方の原曲自体キャラが強い方だと思うのですが、それすら飲み込んでしまう程の個性!
原曲の名残は薄めですが、あまり耳にしたことのないアプローチだったので強く印象に残りました。

2曲収録で200円。





第一展示場 G-04a Sound On Our Palms
「Sound On Our Palms」
 → 告知@公式サイト

最後にご紹介するのは、ヤマハ製の楽器「TENORI-ON」を全面的に押し出したコンピレーション・アルバムです。
「TENORI-ON中心」どころか「TENORI-ON縛り」とのこと。
ボーカル以外の音は全部TENORI-ONという、かなり徹底した企画になっているようですw

参加者で、おそらく企画自体にも関わっているであろうtac_さんを切っ掛けにこの楽器の存在を知り、
TENORI-ONの音の大部分は氏の曲で聴いてる自分にとっては、
文字通り手乗りサイズのシンプルな楽器から放たれる(いい意味で)予想を裏切られるほどの
豊かな音に、試聴した段階で期待を抱かされました。

11曲収録で、イベント価格は1000円。

 




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・・・・・・・・・・・・以上、13点を紹介させて頂きました。

そのうち半数は「記事を書こう!」と決めた後に見つけられたことを考えると、
人間やる気次第なんだな、としみじみ実感させられるものですね。
・・・え、意味不明ですか。すみません。

ひとつでも、あなたの琴線に触れる音像があったなら幸いです。
ではTRCでお会いしましょう。