■「vocantabile~storia~」
小説を題材にした曲のみをまとめた商業コンピレーションです。特設サイトはここから。
すんzりヴぇrPの「tower of sunz」が一からリメイクされて収録とのことで購入。
この曲は夏目漱石「夢十夜」をモチーフにしており、一番最初のバージョンは初音ミクの生まれた2007年には既に投稿されています。どういうふうに変わったのか、あるいはどのような経緯でリメイクしたのかはご本人のブログにがっつり書かれてますので是非。ちなみに僕はこれを読んで購入意欲がグンと上がり、レンタルまで待てなくなりました。うふ。

sasakure.UKさんと悪ノPがそれぞれ新曲、他の方は既存曲とのことだったのですが、既存曲についても恐縮ながら大半が知らない曲だったので割と素直に楽しめました。知ってる曲ではTr.07「tower of sunz」や花束PのTr.04「ネリの星空」、知らない曲ではずきおさんのTr.10「ぼくがあいつを殺した」、田中BさんのTr.11「蜥蜴の行方」が特に良かったですね。それと、mahiroさんのTr.06「Pray for Star」がまさかのジャズ調で驚愕w ポップスやロックだけでなく、結構いろんなジャンルがひしめいてるアルバムではあるのですが、小説を題材にした曲にジャズを全く想定していなかったため、思わず唸ってしまいました。

そして更に驚くべきは宮沢賢治率の高さ!実に半分の曲が宮沢賢治の作品を題材にしていました。うーむ、これはなんででしょうね。音楽との親和性が高いのか、歌詞という形にまとめやすいのか、あるいは単純に好きな人が多いのか。いろいろ考えられそうです。

そしてこのアルバムの何より素晴らしいのは、吉田ヨシツギさんによるジャケットイラストでしょう。この神秘的な絵に所有欲を掻き立てられたのは言うまでもありません。欲を言うなら、普通のジュエルケースではなくデジパックか紙ジャケットの方が更に満足感が増したかもしれませんが、まあ大した違いではないのでこれ以上あーだこーだは言いません。